Nina’s blog in AUS

Welcome to my blog. I’m studying abroad in Australia. My major is applied linguistics and I introduce my life in Australia.

Language Testing & Evaluation

今学期も半分が過ぎました!本当に毎日があっという間です!

そしてイースター休暇(2週間)が始まりましたが、課題と予習をしっかりやらないといけません笑

 

今日は今学期の振り返りも兼ねて、自分が今学期、一番力を入れて学んでいるテスティングの授業のことを紹介したいと思います。

 

1. テスティングを学ぶ理由

学部時代英語科教育法の授業は指導案作成模擬授業の実施がメインとなり、定期考査をどう作るかまでは学びませんでした。そのせいか、中学校で英語教師として働き始めた頃は、授業を考えることはスムーズにできましたが、1学期の中間考査が近づいた時、どう問題を作っていいか分からず、ワークの問題を真似したり、本屋で英語のドリルを買い、そこにある問題の出し方を参考にしたりしていました。とにかく、英語教師1年目はテスティングに関する知識も経験もなく、問題量・問題構成・問い方がめちゃくちゃな定期考査を作っていました。

生徒の英語力を適切に評価する上でも、自身の教え方の振り返りをする上でも、テストの作成・実施は教科指導の重要な一部です。しかし、テスト作りは理論を抑えて作らないと、正しく英語力を測ることはできません。また、生徒にとってテストは、勉強の大きなモチベーションにもなります。自分の作ったテストが生徒の英語学習にどのような効果を与えているのかもとても気になりました。

こう考えた結果、早いうちにテスティングの理論を勉強しておくことは、今後英語教師を続けていく上で大切だと思い、Core Curriculumで(必修で)Language Testing & Evaluationという授業を開講している今の大学院を選びました。

 

2. 授業で学んでいること

2つ目の課題ではTest Specificationsと言う、テストの設計図のようなものを書きました。ここでは「テスト作成」=「テスト問題を作り始める」、「どんな言語能力をどうやって測るか」から考え始める(リストアップする)ということを学びました。具体的には、4技能のそれぞれの捉え方(Operations)、問題形式(Techniques)などを決め、妥当性、波及効果を考えてテスト作りを始めました。

これを問題を作る前に練り上げ、決めておくことで、作成したテスト問題が測定したいことをより適切に測定できるようになります。3つ目の課題では、このTest Specificationsに基づいたテスト問題を実際に作成していきます。

 

※Operations の例

Readingの場合、「話のメインアイディアを捉える」、「文中の代名詞が何を表すか特定する」 など。Listeningの場合、「指示に従う」、「話し手の目的を理解する」など。

 

 

3. 学校の英語の定期考査について思うこと

「英語教師が各4技能を適切に測ることができれば、生徒の英語学習に良い波及効果を与える」のではないかと考えています。

 

この考えは高校時代のある英語のテストがきっかけです。

夏休みにペーパーバックを1冊を読む宿題がありました。知らない単語もたくさんあって読むのに苦労しましたが、内容が面白く、頑張って読みました。また、内容に関する問題もプリントで出されました。知らない単語や表現の意味もちゃんと調べて、こなしました。

夏休み明けテストでは、ペーパーバックも試験範囲になっていました。自分が時間をかけて取り組んだ宿題だったので、ここの部分だけは点数を取りたいなと思い、テスト前は物語の内容の確認をしていました。

しかし、テスト当日に出題されたペーパーバックからの問題は、前置詞の空欄補充でした。ある1ページの英文がそのまま使われていて、所々に(    )があり、そこに前置詞を書き、適切な熟語や表現になるようにする問題でした。

せっかく夏休みに時間をかけて読んだのはなんだったんだろうと思いました。すごくショックだったのを覚えています。これ以来、ペーパーバックの宿題はストーリーの内容理解よりも、使われている単語や表現を覚えることを重視するようになりました。これはリーディングの学習としてはふさわしくないと思います。

 

また、「適切な英語のテスト問題を作ることができる英語教師は少ない」と思います。

教員2年時に、県内の中・高の英語教師合同の研修がありました。そこで、各自が自分で作った定期考査を持ち寄り、グループディスカッションをしました。

ある高校の英語教師が持ってきたコミュ英の定期考査は、教科書会社の作った総合問題を丸々載せ(自分で作ってないでしょ!)、1つの長文に対し、内容理解・下線部の和訳、文法問題の並び替え、空欄補充と、結局何を測りたいのかわからない問題でした。また一昨年、英語塾で英語講師として働いていた時も、高校生の見せてくれる定期考査は総合問題ばかりでした。

テスティング項目が不明確な総合問題では生徒の英語力を適切に測る上でふさわしくありません。

 

4. 終わりに

テスティング項目が不明確になることを防ぐには、問題作成よりも先にTest Specificationsを書き、予め「測りたい言語能力」と「測り方」を整理しておく必要があります。特に、Operationsを決めておくことは、テスティング項目を絞ることができるので問題作成が容易になります。

今回のブログ記事はうまく伝えられているかわかりませんが、今まで学んだことを振り返ってみました。